「ホームぺージなどいらない」パターンとは?
ホームぺージは必ずしも必要ではないと私は考えます。確かにホームページ開設にはメリットが多いです。制作会社の営業さんのトークを聞いていると「やらない理由はない」ように思えてくることもあります。総務省の調査結果を見ても、企業の9割近くがホームぺージを開設しているとのことです。ただし、それは一般論であり、「自身の企業やお店に必要か?」という視点から具体的に見ていく必要があります。
では、いくつかの例で見ていきます。
独自の営業活動が確立されている
定期的にチラシやセミナー等でサービスの案内を行っている。立地が良く集客には困っておらず、純粋にサービスの質だけを考えれば良い。営業マンの教育が行き届いており、毎月の売上は問題なく確保できている。そしてそれらの営業活動で得られる利益に満足している。そんな場合は、その営業活動ルーチンを崩してまでホームページを利用するという営業活動を取り入れる必要はありません。ただし、時代の流れなどで今の営業活動が通用しなくなるという危険は常にありますので、リスクヘッジという意味では、複数の売上の軸を持っておくことも必要です。
ポータルサイトで集客できている
飲食店や各種サロン等が登録して利用するポータルサイトで集客できている場合も、無理にホームページを開設する必要はありません。ポータルサイトへの掲載が有料である場合も、それを上回る利益を確保し満足のいく結果を得られているならば良いと思います。提供するサービスや接客の質を高めることに力を注げば、そのポータルサイトで良いレビューも得られますし、リピーターも獲得できるでしょう。ただし、今はGoogle検索で直接近くのお店を探すという「ポータルサイトを介さない検索」も一般的になってきてます。ポータルサイトのビジネスモデル自体が衰退していく可能性もありますので、この場合も次の策を考えておく必要はあるでしょう。
SNSで集客できている
ホームぺージがなくても、InstagramやFacebookなど、直接SNSから来店、来社、問い合わせを獲得できている。これも無理にホームぺージを作らなくても良いパターンです。わざわざ数十万円~の経費を使ってまでホームぺージを間にかませる必要はありませんね。最近は、SNS経由でメッセージをいただいたお客様に「弊社のホームぺージを見られましたか?」と聞いても「見ていません」という答えが返ってくることも増えているようです。ただ、SNSにも流行りがありますので、そのSNSがいつまでも続くのか?ということも考える必要はありますが。
「ホームぺージが必要な」パターンとは?
では、どういう時にホームぺージがあなたの会社やお店に必要なのか?
それを一言で言うと「現状に満足していない時」でしょうか。マイナスの状態をプラスに転じさせたい、今のプラスにさらにプラスしていきたい等、「現状をどうにかしたいという目的や目標がある企業・お店」にこそホームぺージは必要ではないでしょうか。
こちらもいくつかの例で見ていきます。
売上が落ち込んできた時
「時代の流れなのか、売上が落ちてきた」「昔からの常連さんが徐々に少なくなってきている」そんな時は、ホームぺージという営業ツールを検討する時です。ただ作れば良いということではないので、売上減少、顧客減少の原因から探っていき、失敗のないように進める必要があります。
今より売上を伸ばしたい時
経営は順調だが、さらなる売上アップを求めたいという考えが芽生えたら、ホームページの利用を検討する時です。「リアル営業」という軸とは別に「ホームぺージでの営業」という新たな売上の軸が確保できれば、あなたの会社やお店の地盤がより強固になるでしょう。
事業を拡大したい時
次のステップとして新たな事業を考えている場合や、既存の事業を拡大したい時にも、ホームページは強力な武器となります。最近では事業再構築補助金という補助金も後押しして、業種転換する企業やお店も増えていますが、そういう時も同様です。これから集客に力を入れる必要があるって時はホームぺージの利用を大前提に考えることは良い選択肢です。
独自の営業活動に無理が出てきた時
例えば、「先代からずっと続いている常連さんで成り立っている」「近所に配るチラシや外回り営業で売上を確保してきた」等、そんな企業やお店の売上が落ちてきた時。そんな時に新しい営業活動としてホームぺージ集客を取り入れることはよくありますし、きちんと運用すればとても効果的です。ホームページの開設を前向きに検討するきっかけですね。ただしまずは、なぜ今まで確保できていた売上が確保できなくなったのか?その原因究明を含めて戦略を立てる必要があります。結果、ホームページは必ずしも必要ではないという結論になることもありますので、注意は必要です。
起業したばかり、起業準備中の時
起業したての時だけでなく、企業を検討しており具体的に準備を進めている時に、開業前からホームぺージを作りそこにブログを設置するなどして、提供するサービスのアピールを行い、見込み客を獲得しておくという利用方法もあります。開業前からうまく運用しておけば、起業したは良いが紹介やコネのあてが外れて、集客がまったくできないという事態を回避できます。提供する商品やサービスの質ばかりを追い求めて、集客をおろそかにすると、それで上手く行っている時は良いですが、もっと集客しないと立ち行かないって状況に陥った時が大変です。
ホームページを持つメリットと注意点
私が思うホームぺージを開設するメリットは、労働時間の短縮と売上や利益の増加を同時に実現出来ることだと思います。これは、国が推奨している生産性の向上にも大きく貢献することだと思います。考えてみればとてもすごいことです。労働の負担を軽減でき、その時間を短縮でき、さらにそれで利益増加ですから。現状に不満がなく、売上も順調であれば、その時点では必要ないですが、生産性の向上という視点から考えると、あらゆる企業やお店にとってホームぺージは大きなメリットとなり得ます。何事も永遠には続かないので、複数の売上の軸を持つことは大事です。
今の時代、ホームページは(それに付随するブログも含め)とても効果的な集客ツールであることは間違いありません。きちんと作り、きちんと運用すればその企業やお店に利益をもたらしてくれます。そういう意味では、ホームページ開設は前向きに検討すべきです。どの企業も、どんなお店もホームぺージくらい持っているからとか、簡単に集客できそうだからとか、よくわからんけど今のホームぺージではダメっぽいからとか、そんな安易な理由でホームぺージを持ったり、リニューアルしたりすべきではありません。
「ホームぺージの開設やリニューアルをするとしたらどのような流れで集客をするか?」道筋を立てて具体的に考えることがとても重要です。それがスタッフの労働時間の短縮、売上や利益の増加、そして生産性の向上につながります。
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